社交ダンスのプロってどんな仕事?①
社交ダンスのプロとは、社交ダンスを教える(レッスンをする)ことでお金をもらっている人のことである。社交ダンスの組織はいくつも存在*¹しており、そのどこかに所属し資格を取ると、晴れてプロとして組織、社交ダンス界に認知される。
(資格を持たずにレッスンをして報酬を得ている人も存在するが、試合を運営している組織は認めておらず、時に問題となる。またそのような人たちの大多数はその報酬を申告していない。)
社交ダンスには、アテンダント(リボン)として報酬を得ている人もいる。アテンダントとは、ダンスホールに雇われ、来場した人のダンスのお相手をする人のことである。アテンダントは時給で報酬を支払われたり踊った曲数で報酬を支払われたりと、雇い主によって異なる。申告は雇い主が行っていることが多い。この場合、レッスンによって報酬を得ているわけではないので、誰がやろうと問題にはならない。プロが働いている場合もあるし、アマチュアも多く働いている。
「プロ行為」という言葉がある。これをアマチュアがやることを組織は禁止しており、明るみに出てしまうと、その組織が主催する試合には出ることができなくなる。試合にさえ出なければ、特に罰則などがあるわけではない。
プロ行為というのは、レッスンを教授することに限らない。
①ダンスを教えて報酬をもらう
②ダンスを踊ることで報酬をもらう
この二つがプロ行為として扱われる。
②は例えば、ダンスホールのパーティーや個人で主催するホテルなどでのパーティで、ゲストとして自分たちの踊りを披露し、その報酬をもらうことである。(デモンストレーション、デモと言うことが多い)
報酬額はそれぞれによるが、1曲に対し数万円が相場である。
これらを、組織の試合に出ているアマチュアの選手は行ってはいけない。組織に属せず、試合にも出ないなら問題はない。
組織にプロとして属し、プロ用の資格を持ち、そういったレッスンやデモをしてお金を得て生活している者をプロという。
*¹組織はJBDF、JCF、JDCなどが存在し、それぞれの組織でプロのダンサーを抱えており、掛け持ちはできない。したがって、基本的には所属する組織の試合にのみ出場する。
アマチュアはどの組織に加盟することができ、試合も自由に出場することができる。ただしプロ行為をしてはいけない。